【大阪中之島美術館】 浮かぶ黒い箱!?都市に接続する美術館
大阪中之島美術館とは?
大阪の堂島川と土佐堀川に挟まれた中之島に建つ2021年に竣工した美術館です。電車の駅からも近く都心から訪れやすい立地でした。 私が訪れた時はあいにくの臨時休館日で外側から見られませんでした、、 友人が訪れた際の写真を見ながら、中身を紹介していきます。
インパクトのある黒い箱
この美術館の一番の特徴は、なんといってもこのインパクトのある黒い外壁です。川の対岸から見ると黒いキューブが浮いているように見えますね。 黒い外観は特注打設のPC版を使用しているようで、黒色顔料を混ぜたコンクリートの表面を荒く削り、微細な陰を作ることで深い黒色に調整しているらしい、、、すごい考えられている、、、
立体的に縦横に吹き抜ける内部空間
内部に入ると横縦に長い吹き抜け空間がジェンガのように重なっていました。レセプション付近のエスカレーターから見下ろすと、まるでラビリンスのようですね。内装はシルバーに統一され、目地の通ったルーバーで整えられています。どうやら外壁同様に色と照明に対して様々な工夫がなされているようで、シルバー特有の寒々しさはそこまで感じませんでした。
一筆書き動線の展示空間
吹き抜けで直角に交わるエスカレータは4,5階の展示空間とパッサージュ(縦横の吹き抜け)を一筆書きに結ぶためらしいけれど、普通にかっこいいと思うし、設計者のエゴを感じました。昔、ドイツのポルシェミュージアムの図面を読みこんでいたときにエスカレーター動線かっこいいなと思ったことを思い出しました。(笑)
まとめ
全体的にマッシブなボリュームでインパクトがあるけれど、繊細な表層デザインがなされていてきれいな印象でした。様々な設計条件をきれいに解いているプロセスも見えて非常に見ごたえがあってよい建築だと思います。ぜひ皆さんも足を運んでみてはいかがでしょうか?